FXトレードで儲ける

スワップとスプレッドの損益分岐点(通貨選択)

スワップとスプレッドの損益分岐点(通貨選択)

FXでは、損益分岐点を知るとお得な通貨を選びやすくなります。

当ページでは、最初に損益分岐点の意味を説明します。

そして、スワップ(収益)とスプレッド(コスト)の計算方法を知って比較することにより、自身にあったお得な通貨を考えてみます。

私もよく利用する方法です。

損益分岐点の意味

損益分岐点とは、「収益」と「費用(コスト)」が等しい状態のことです。つまり、儲かってないが損もしていない状況。会社経営でよく聞く言葉です。

今回、当ページでは収益を「スワップ」、費用を「スプレッド、取引手数料」として損益分岐点が計算できるようにお話します。

取引手数料とは、FX会社によってはスプレッドとは別に発生する手数料のことです。

【損益分岐点の説明】

収益(スワップ)-費用(スプレッド、取引手数料)=利益

この式で、利益が0円より多い場合は儲けているということになります。

逆に利益が0円より少ない場合は、収益よりも費用がかかっていることになり損失です。なお、利益が0円の場合は、得も損もしていません。

損益分岐点が大事な理由

FXでは、通貨やFX会社ごとにスワップやスプレッド等のコストに差があります。

そのため、どの通貨をどの会社で購入したらお得になるかわかりにくいです。

そこで損益分岐点を計算できるようになると、例えば1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後等の利益を予想できるようになります。

特にスイングトレードでは、ポジションを持っている期間が長くなると、合計スワップもまあまあの額になります。

通貨をなんとなく選んだ方と、しっかり計算して選んだ方では、想像以上に利益に差がでます。

投資の目的がお金儲けなら、できるだけコストを減らして利益を最大化しましょう。

スワップの意味と計算方法

スワップとは

FXにおけるスワップとは、2通貨間の金利差を意味します。

以下、南アフリカランド円(ZAR/JPY)を例に説明していきます。

2018年12月時点で、日本円(JPY)の政策金利は0.1%、南アフリカランド(ZAR)は6.75%です。

例えば、日本円で南アフリカランドを購入した場合は、次のようになります。

  • 6.75%-0.1%=6.65%

日本円で南アフリカランド購入し、1年間所有していた場合に6.65%増えるという意味です。

1日あたりの金利を知りたい場合は、365で割ります。

  • 6.65%÷365日=0.01822%

南アフリカランドの売りでポジションを持った場合は、逆に支払わなければなりません。

金利差を参考にしたスワップは、一定額ではなく毎日変動しますが、基本的な考え方はこのようになります。

スワップの具体的な計算方法

スワップは、FX会社のホームページやトレード画面で確認できます。

スワップ一覧スワップ一覧(GMOクリック証券365FXモバイル版)

南アフリカランド円の場合は、10万通貨あたりのスワップが表示されており、「(売)-145(買)145」となっています。

なお、取引する通貨やFX会社によっては、1000通貨単位や1万通貨単位のスワップが表示される場合もありますのでしっかりと確認が必要です。

【南アフリカランド円のスワップ計算例】

例1:30日間、10万通貨保有

145(円)×30(日)×1(単位)=4350円

例2:60日間、90万通貨保有

145(円)×60(日)×9(単位)=78300円

日によって金額が変動するため、おおよその目安と考えると良いでしょう。

スプレッドの意味と計算方法

スプレッドとは

スプレッドとは、BID(売値)とASK(買値)の差を意味します。

スプレッドの説明ZAR/JPYスプレッド(GMOクリック証券365FXモバイル版)

トレードでは、売値と買値は同時に表示されます。

仮に、画像のように7.925円で購入したと同時に売却ができた場合でも、売却額は7.915円と少し損をします。

逆に、7.915円で売りから入り同時に買いで決済できた場合でも、購入額は7.925円となり同様に少し損をします。

つまり、スプレッドは取引にあたって発生するコストと言えます。

スプレッドもFX会社や通貨によって差があります。

スプレッドの具体的な計算方法

スプレッドもFX会社のホームページやトレード画面で確認できます。

スプレッドの説明DMMFXのスプレッド一覧

南アフリカランド円を確認すると、スプレッドは1.0銭です。

「1通貨あたり1.0銭の売買手数料が必要」という意味になります。

【南アフリカランド円のスプレッド計算例】

例1:10万通貨購入

1.0(銭)×100,000(通貨)=100,000(銭)=1000(円)

例2:150万通貨購入

1.0(銭)×1,500,000(通貨)=1,500,000(銭)=15,000(円)

スワップとスプレッド等コストの損益分岐点を探す

スワップは、日数が経つほど合計金額が積み重なります。

一方でスプレッドは、日数が経過しても一定額のままです。

そのため、スワップがスプレッドと同額になる日がそのうち来ます。

最初にお話したように、当ページでは収益を「スワップ」、費用を「スプレッド、取引手数料」としていましたね。

スワップとスプレッド等コストの損益分岐点を探すスワップと取引コスト(スプレッド等)の関係

当ページをしっかりと読まれた方は、スワップとスプレッドの計算ができると思います。

興味のある通貨で損益分岐点を確認してみて下さい。通貨の特徴が分かるはずです。

また、日数が経過するたびに貯まっていく合計スワップの増え方も、通貨によって異なると思います。

【損益分岐点を見つけるメリット】

過去のポジションの平均所有日数等の自己のトレード特徴から、お得な通貨が分かる。

おわりに

例えば以下のように、通貨ごとにスワップとスプレッドの特徴が違います。

  • 「スワップが高い、スプレッドも高い」
  • 「スワップは中程度、スプレッドはとても安い」
  • 「スワップはとても低い、スプレッドは中程度」

そのため、簡単に見ただけではどの通貨が儲かるのかわかりにくいです。

最初は計算が面倒に感じるかもしれませんが、慣れれば電卓を使ってすぐに分かるようになると思います。

なお、通貨の選び方はこの方法以外にもたくさんあると思います。

以下のページでも他の方法から通貨の選び方について説明しています。興味があれば読まれて下さい。

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今後のFXトレードの参考になれば嬉しく思います。

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