資金管理とは、投資に使うお金の使い方(ルール)を決めることを言います。
FX軍資金は同額だとしても、資金管理によってリスクとリターンに大きく差がでます。
仮に軍資金を100万円とすれば、100万円を一度に使う方もいれば、5回に分けて20万円ずつ使う方もいます。
また、5回に分けるとしても均等に20万ずつ分ける方もいれば、1回目は10万円、2回目は20万円、3回目は30万円、4回目は40万円と分ける方もいるでしょう。
投資に慣れていない頃は資金管理の重要性に気づきにくいですが、必ず学ばなければいけません。
しかし残念ながら、上手に儲けている方のマネをすればうまくできるというものでもありません。
いろいろな方法を試して考えて迷って、自分に適した方法を探していく必要があります。
基礎的で教科書的な説明よりも、私なりの資金管理のやり方をお話してトレードの参考にして頂けたらと思います。
FXを始めるために必要な金額
いくら必要という絶対的な基準はありません。
FX会社やツールごとに取引を行う最小限の単位は異なり、1万通貨単位もあれば1,000通貨単位もあります。
1通貨から取引が可能な会社(SBIFX)もあります。
無理せずに用意できる金額から始めたら良いでしょう。
最初の頃は損失の不安からあまり投資ができなくても、慣れていくと次第に資金や取引通貨量が増えていきます。
不安感はトレードに強く影響するので、焦らず増やしてゆくのも良いと思います。
初心者が最初に用意する資金
トレードに慣れていない初心者は、運良く勝つことはあってもコツを掴むまではトータルでは負けが続くので、損失額を勉強代だと思える金額の範囲内にします。
しかし、あまりに安すぎる金額ではトレードに本気で向き合えずに上達が遅くなります。
また、損も少ない代わりに儲けも少ないので、FXへのモチベーションが無くなるかもしれません。
自分なりのバランスの良い金額を見つけ、それよりも安めの金額から始めましょう。
私の場合は、1,000通貨単位のFX会社で100万円から始めました。
正直、多すぎて失敗でした。
資金を失う恐怖心が強まってしまい、いろいろなトレード方法を試すことができずに上達するまでにかなり時間がかかりました。
今だったら、SBIFXに口座を作って100通貨単位で5万円くらいから始めるでしょう。
少額では儲けが少ないので、コツを掴んで自信がでてきたら軍資金を増やしていきましょう。
とにかく無理をしないで下さい。
一度に全額使わずに数回に分けて買う
FXに投資できる金額にかかわらず、私はいつも20単位程度に分けて買うように考えます。
例えば、1枚の高価なコインを20枚に両替して1枚づつ使えるように用意するイメージです。
1枚の高価なコインは使わず、時間とレートをずらしたタイミングで小出しに買います。
儲かる自信があるときには一気に5つ使うこともあるでしょう。
FXは10連勝することもありますが、逆に10連敗することも十分にありえます。
もし高価なコインで購入していたら、10連敗後には大きく資金が減っています。
数回に分けて買うと、リスク管理がしやすくなります。
ナンピンする(レートが下がった時に買い増す)
ナンピンとは、最初に買った通貨が下落した時に、より安くなったレートで買い増す手法です。
「どの程度下落したら買い増す」とか、「どのくらいの量を買い増す」などの基準はナンピンにはありません。
単純に、下落したら買い増しして平均購入レートを下げ、レートが上がった時に売って儲ける手法です。

本やブログでは、「ナンピンは危険なのでやってはいけない」と見かけることがあります。
FXの資金は限られているので、確かにナンピンを繰り返すとレバレッジも高くなります。
もしレートが上がらなかった場合には、ロスカットされて資金を失います。
もちろん、下手なナンピンはやってはいけません。
しかし、レートが下がった時は安く購入するチャンスと考えるのが当然です。
私は逆張りが得意です。
先程説明したように、20枚のコインがありましたね。
毎日レートはチェックしているので、安いと思った時には最初はコイン1枚又は2枚分の通貨を購入して様子を見ます。
もしレートが上昇してある程度の含み益となれば、決済して利益を確定します。
逆にレートが下落した場合には、ナンピンします。
ただし、レートの下落が少なくてそのうち戻りそうなら買いません。
急落したときや、1ヶ月程経過しないと戻りそうもないとき、レートが1段階安くなったと思えた時にナンピンします。
「レートが何%下落したら購入」などの基準は決めていません。
更に下落することも十分考えており、相場の様子や今後の予想等を考えながら購入するタイミングと通貨数を決めます。
この繰り返しでナンピンしますが、今までで最大が4回くらいです。
時には長期で保有することもありましたが、スワップも結構貯まりレートが反転したときにはかなり稼げたことがあります。
ロスカットとなるレートを確認して通貨を購入する
ロスカットは資金を大きく減らしてしまうため、絶対に避けなければいけません。
仮に最初の通貨購入時のレートが100円ならば、今後50円まで下落してもロスカットされない買い方をします。
同時に、過去10年間程度の最安値も確認し、最安値から更に下落してもロスカットされないようにします。
具体的には、通貨を購入するか考えるときには、仮に通貨を購入したとしたらロスカットがいくらになるか必ず計算します。
もし不安があれば購入する通貨量を減らしたり、レートがもう少し下落してから購入するように調整します。
儲けが少なくなる代わりに、リスクには強い買い方です。
多めの資金をFX口座に入金してレバレッジを低くする
大暴落は10年に1回程度、小規模の急落でも1年に2~3回程度は起きます。
レバレッジが高ければすぐにロスカットされてしまいます。
FX会社よっては、トレード画面にレバレッジが表示されていますので確認できます。
急落は予想外のニュースや出来事等から起きます。
多めの資金をFX口座に入金しておくことも対策の一つだと思います。
おわりに
私の資金管理の方法をどのように思われましたか。
儲けることよりもリスク対策を優先しており、利益は年利3%~7%程度と少なめです。
短期間に儲けたい方は、もっとリスクをとる必要があるでしょう。
私はリスクを抑える代わりに、時間をかけて徐々に資産を増やすやり方を選んでいます。
なお、リスク管理については以下ページに記載しています。


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