株式投資で配当金生活を目指す

三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)購入、高い配当金で増配傾向!

三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)購入、高い配当金で増配傾向!

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、配当金生活ポートフォリオにぜひ組み入れたい有力銘柄と考えます。

銀行株は金利が低いこともあり投資家に不人気ですが、そのため利回り5%超えもあるなど、かなりの高配当銘柄となっています。

また、2023年度までに配当性向40%目指しているため増配傾向が続いており、今後も続くと思われます。

三菱UFJフィナンシャル・グループは総合金融グループで、メガバンクでもあり、グローバルに事業を展開しているため企業の安定感もあります。

株主還元には積極的な姿勢がみられ、非常に魅力的な企業です。

記事作成時点において、ぜひ購入したい銘柄と判断しました。

なお当記事は、配当金生活ポートフォリオに組み込む株式を考えるときに必ず検討する、3つのポイントを中心に記載しています。

配当金生活ポートフォリオで検討したい株の3つのポイント
  • 株主還元が高く継続性、安定性がある
  • 企業の業績と将来の成長性
  • 購入時株価が割高ではない

配当金生活ポートフォリオに興味がある方は、ぜひ参考にして頂ければと思います。

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の紹介

三菱UFJフィナンシャル・グループは銀行業にあたります。

銀行業は、日本では超低金利のため収益面で厳しい環境に置かれています。

三菱UFJと聞けば、三菱UFJ銀行が頭に浮かびやすいと思いますが、実際には銀行、信託銀行、証券、カード、リースなど幅広い事業を行っています。

上記はグループ企業の関連図、組織図です。

他にもグループ企業は多数ありますが、三菱UFJフィナンシャル・グループ全体像をイメージしやすいと思い、上記図を載せています。

世間一般に知られている企業も多く、海外にも広く事業を展開している総合金融グループであることが分かります。

三菱UFJフィナンシャル・グループは、メガバンクである3大金融グループのひとつであり、国内では最大の民間金融グループになります。

主なライバル企業は、「三井住友フィナンシャルグループ」「みずほフィナンシャルグループ」であり、よく比較されています。

【三菱UFJフィナンシャル・グループの企業情報(令和3年12月16日時点)】
業種銀行業
時価評価総額64,011億円

会社の基本情報を確認したところで、以下より配当金生活ポートフォリオに組み入れたい株の3つのポイントについて記載していきます。

株主還元が高く継続性、安定性がある

配当金生活のためには、できるだけ株主還元が高い株を購入して軍資金を効率的に活用できれば理想です。

株主還元の3種類
  • 配当金(配当利回り、配当性向)
  • 株主優待
  • 自社株買い

配当金生活にとっては、配当金の高さは非常に重要です。

自社株買いは株価自体を高める行為であり、株主還元のひとつになります。

配当金・配当利回り・配当性向の推移

三菱UFJフィナンシャル・グループの配当金・配当利回り・配当性向の推移を確認します。

配当性向とは、企業の利益に対する配当金の支払い割合を示しています。

例えば、配当性向30%なら、100億円の利益の場合には30億円を配当金として株主に支払っています。

80%などの高すぎる配当性向は、将来配当金が減配されるリスクが高まり、配当金の額が不安定となる可能性があるためあまりおすすめしません。

【三菱UFJフィナンシャル・グループの配当金(令和3年1月22日時点)】
年間予想配当金
(1株あたり)
25円
配当利回り5.18%
配当性向53.5%

グラフを見ての通り、配当金は右肩上がりです。

2020年のコロナ状況においても減配せずに、前年度と同様の据え置きです。

配当金目的の投資としては、とてもありがたいです。

三菱UFJフィナンシャル・グループの株主還元の基本方針
引用:三菱UFJフィナンシャル・グループ公式サイト

株主還元について基本方針が記載されています。

配当性向は、2023年度までに40%の引き上げを目指す方針となっています。

2020年はコロナによる例外の年のため除くとして、2019年の配当性向は、実際は32%となっています(のれん一括売却のため配当性向61%と高くなっている)。

配当性向40%までは差し引き8%の上昇余地があるため、増配を期待できます。

株式を持っているだけで配当金は増えていく可能性が高いので、配当金生活ポートフォリオにはとてもいい銘柄だと思います。

株主優待の実施内容

三菱UFJフィナンシャル・グループは、株主優待を実施していません。

過去には株主優待を実施していましたが、株主への公平な利益還元のあり方が検討され、2017年12月末を最後に株主優待制度は廃止となりました。

その代わりに、1株当たりの配当金を安定的・持続的な増加を目指す方針となりました。

つまり、株主優待にかかる費用を配当金として還元するということです。

私としては、株主優待よりも少しでも多くの配当金が欲しいので、嬉しく思います。

自社株買いの状況

自社株買いとは、株式市場に出回っている自社の株式を、企業自ら購入する(買い戻す)行為を言います。

自社株買いが行われると市場に出回っている株式数が減少するため、株価の上昇につながります。

【三菱UFJフィナンシャル・グループの自社株買い(令和3年1月22日時点)】
自社株買い
2014年1,000億円
2015年2,000億円
2016年2,000億円
2017年2,000億円
2018年1,500億円
2019年500億円
2020年0円

2020年はコロナ影響により見送りとなりましたが、毎年自社株買いが続いています。

また、株主還元の基本方針(上記図)に「発行済株式総数の5%程度を目安とし、それを超える数の株式は、原則として消却」と書かれています。

消却の効果である株価上昇にも、期待したくなりますね!

企業の業績と将来の成長性

将来、配当金や配当利回りが上昇しても株価自体が下落すれば、全く意味がありません。

配当金生活ポートフォリオに株価の大きな上昇は望みませんが、少なくとも株価原資が減少しない株式銘柄を選ぶ必要があります。

そのために、企業の業績推移や将来の成長性についてもしっかりと検討します。

三菱UFJフィナンシャル・グループの業績推移

決算期経常収益業務純益経常利益純利益1株益(円)
連2017.35,979,5681,207,9741,360,767926,44068.3
連2018.36,068,0611,232,8001,462,418989,66474.6
連2019.36,697,4021,078,5821,348,043872,68966.9
連2020.37,299,0781,073,0371,235,770528,15141.0

※単位は百万円
引用:四季報より

経常収益は年々増加していますが、利益はあまり変化はありません。

コロナの影響については、2021年3月の業績がまだでていないため詳細は不明ですが、四季報の業績予想では利益減少はあるものの大幅減ではなさそうです。

数年も経てば、コロナ前の利益水準まで復活できると予想しています。

三菱UFJフィナンシャル・グループは、大きな業績拡大縮小はなく、おそらく安定的に推移していくと思われます。

将来の業績見通し

三菱UFJフィナンシャル・グループの将来は、すごく良いわけではありませんが悪くもないと思います。

日本の超低金利による影響を強く受けており、日銀のマイナス金利も続いているため利益を上げにくい環境です。

長い期間で見れば、日本の人口減少も悪材料です。

今の日本では、銀行が大きく成長する材料が見当たりません。

ただ、日本だけではなくグローバルにも力を入れており、アジアなどの世界の成長にあわせて業務を拡大しているのは大変心強く感じます。

将来的には、グローバルに展開が難しい地方銀行よりは十分に期待できるでしょう。

また、金融関連が中心ではありますが、銀行だけではなく信託銀行や証券、カード、リースなど広く業務を展開しているため、経営の安定性につながるのが良いですね。

もし将来、日本の金利が上昇することがあれば、利益が増加してより魅力的な株式銘柄になるでしょう。

業績や利益の大きな拡大は見込めませんが、緩やかに上昇していくだろうと予想します。

購入時株価が割高ではない

配当金生活ポートフォリオにふさわしい銘柄であっても、割高な株価での購入は避け、できるだけ割安時に購入したいと考えます。

購入するタイミングは重要です。

【三菱UFJフィナンシャル・グループの株価(令和3年1月22日時点)】
三菱UFJFG
(8306)
483円
最新株価を確認
三菱UFJフィナンシャル・グループの株価推移(2021年1月22日)
三菱UFJFGの過去10年間の株価推移
引用:SBI証券公式サイト

過去10年間のチャートからは、現在の株価はやや安めといったところ。

長期的に株価が成長すると思えるなら、悪くないタイミングと思います。

【まとめ】三菱UFJFG、高い配当金と増配傾向で購入したい優先株

三菱UFJフィナンシャル・グループについて、配当金生活ポートフォリオに組み入れたい銘柄か検討しました。

三菱UFJフィナンシャル・グループの分析まとめ
  • 【株主還元】
    5%超えの高い配当利回り
    2023年度までに配当性向40%を目指して増配続く
  • 【企業業績の将来性】
    業績は長期間ではゆるやかに増加すると予想
  • 【株価水準】
    過去10年チャートではやや安め

高い配当利回りと増配の余地があるため、株式を保有しているだけで配当金が増えていく可能性が高いと思われます。

自社株買いも積極的に行われており、今後も高い株主還元に期待できます。

メガバンクであり、国内最大の民間金融グループ、グローバル展開と抜け目がありません。

銀行業は投資家に不人気な今だからこそ、購入チャンスかもしれません。

三井住友フィナンシャルグループと同様に長期間保有して、高い配当金を得たいと思っています。

興味があれば、購入を検討してみてはいかがでしょうか。

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