通貨売買のタイミングを考えるにあたって、テクニカル分析とファンダメンタル分析があります。
- テクニカル分析・・・チャート(過去の値動き)を参考にしたもの
- ファンダメンタル分析・・・経済指標やニュース、金利等を参考にしたもの
いずれか一方のみではなく、どちらも必須です。
必須ですが、間違った使い方をすると逆にデメリットとなり、気づかないうちに自ら罠にハマって損失を出してしまいます。
今回は、テクニカル分析について私が考えている意味や向き合い方をお話します。
私がハマった罠のエピソードもお話します。
テクニカル分析は沢山の種類がありますが、どの指標を使うかは重要ではありません。
儲けている方と全く同じ指標を使っても、うまく儲からないこともあります。
私なりになぜそのような違いが起きるのか考えてみました。
テクニカル分析の本質を知る
フィボナッチ、ゴールデンクロス、デッドクロス、MACD、一目均衡表、ボリンジャーバンドなど、テクニカル分析には沢山の種類があります。
まだFXの経験が少なかった頃は、本やブログで勉強しながらひとつの指標を使うことから始めましたが、うまく儲かりませんでした。
そのうち、上手に複数の指標を組み合わせて売買判断ができるようになれば、きっと儲かると思っていました。
ベストな組み合わせを探してトレードを繰り返しました。
しかし、残念ながら損失が増えるだけで良い組み合わせは見つかりませんでした。
そのため、FXは「レートが上がるか下がるか全く予想できない運任せのギャンブルだ」と感じてしまい、本気でFXで儲けようと思っていたためにかなりのショックでした。
このように感じ始めると売買ができなくなってしまい、しばらくトレードができませんでした。
トレード休養中でも含み損で放置しているポジションはあったので、数ヶ月に一回はチャートを見ていました。
あるとき、テクニカル分析は本来の売買のタイミングが過ぎたあとに遅れて指標に売買サインが表れるのではないかと疑問に思いました。
このように考えると、売買タイミングが一歩遅くなりトレンドに乗り遅れます。
具体的には、上昇トレンドが終わる頃に買サインが表れて通貨を購入したが、下降トレンドに変わり損失となった場合です。
つまり、高値で買って安値で売るトレードのことです。
過去のトレードを振り返って考えてみると、そのようなトレードはたくさん思い当たりました。
この経験から分かったことは、テクニカル分析は単に過去の値動きを表したもので、将来の値動きを予想するものではないということでした。
もちろんすごく当たり前のことなので、当時の私も知っていました。本でも読んだ気がします。
でも私は表面的にしか知らなかったのです。本質を理解するまでに、数年間の葛藤とFX休止期間が必要でした。
これ以降は私なりのテクニカル分析の使い方や関わり方を理解できた気がして、FXを再開できました。
利益を出せるようになり、100万円程度あった含み損とこれまでの損失も取り戻せました。
指標を選ぶ基準
複雑なテクニカル分析は、とても魅力的に感じてしまいがちです。
複雑なだけになぜか儲かるような気がしませんか。
私は複雑なものはまず使いません。
複雑なだけに計算式等の仕組みをごまかしやすく都合の良い結果になりやすいと思えてしまうからです。
仕組みが理解できないものも使いません。
よくわからないものを信用して大切なお金を使うことはできません。
私が使うのはシンプルでわかりやすい指標です。
シンプルなだけに過去の値動きがストレートに表れます。
また、シンプルな指標は世界中の沢山の人に使われやすく、大多数の人に使われるからこそ強い影響力を持つと考えています。
私は、トレンドラインをメインに使います。
トレンドラインとは、トレンドと言われる値動きの方向性(上昇トレンド、下降トレンド)を示した直線のことです。
底値又は高値同士を直線で繋いだだけのとてもシンプルな指標です。
トレンドラインの内容を確認したい方は、こちらのページで初心者に向けた基礎を説明しています。

おわりに
どの指標を使うかは相性もあるので、複雑な指標で儲かる人もいるでしょう。
ただ私が伝えたいことは、正しい売買サインを示す指標を選べば儲かるのではなく、「指標への考え方や向き合い方」のほうがはるかに大切だということです。
そもそも、正しい売買サインを示す指標があるかも不明です。
儲けれる人は、普段と違う指標を使っても儲けれるような気がします。
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