初心者に向けて、FXにおける基礎的なトレンドラインの引き方と使い方を説明します。
テクニカル分析とは、チャート上に表示された過去の値動きを分析して将来の値動きを予測するものであり、たくさんの種類があります。
テクニカル分析の中でも、トレンドラインは非常にシンプルでわかりやすい方法です。
単純に、高値同士又は安値同士を直線で繋げただけです。
しかし、シンプルだからこそ世界中の人に使われやすい。
世界中の人に使われやすいということは、つまり、影響力が大きい方法であると私は考えます。
従って、トレンドラインは必ず売買判断の参考にします。
テクニカル分析の意味がよくわからない方は、以下のページに記載しています。

トレンドラインの意味
トレンドラインとは、レートが上昇又は下降傾向(トレンド)を表す直線(ライン)のことです。
チャート上で高値同士又は安値同士を繋いだ直線を引きます。
トレンドラインから将来のレートを予測することで、通貨の売買判断にあってのヒントになります。
チャートの分析はテクニカル分析と言われます。
たくさんの方法がありますが、トレンドラインはそのうちの一つの方法と言えます。
トレンドラインの基本的な引き方
トレンドラインは値動きの傾向を知るためのものなので、高値同士又は安値同士を正確に線で繋ぐ必要はありません。
私も始めの頃は、同じチャートであってもトレンドラインを引くたびにわずかに直線の傾きが異なってしまうことに不安がありました。
「こんな曖昧な方法が役に立つのかなぁ」と思っていました。
そのため、曖昧にならないラインの引き方を本やブログで調べましたが、結局は見つけられませんでした。
しかしFXを繰り返すうちに、FXに限らず投資とは数字で売買判断を決めれるものではなく、経験に基づいた感覚的な判断や曖昧さも必要と考えるようになりました。
今はなんとなくで引きますし、また、チャートを見ながら頭の中で引いて終わりということも多くあります。
それでは、以下に手順を説明します。
通貨を選択する
確認したい通貨ペアを選択します。
チャート足の種類を決める
チャート足の種類とは、チャートに表示される時間単位のことです。
「ティック」「1分足」「3分足」「10分足」「30分足」「1時間足」「4時間足」「12時間足」「日足」「週足」「月足」「年足」など、たくさんあります。
「1分ごとの値動きを知りたいなら1分足」というように、確認したい時間を選択します。
なお、ティックのみ時間を区切って表示するものではなく、一回の値動きをその都度表示する方法です。
つまり、レートに変化があるたびに表示し、例えば1秒間に4回レートが変われば4回表示されます。
チャート足の形状を決める
私の使っているチャートには「ライン」「ローソク」「バー」「ドット」がありますが、一般的には「ローソク」を使います。
動画やブログ等でよく見るように、チャートの説明はローソク足がよく使われます。
動画等を参考にしやすいこともあって、ローソク足をメインに利用することをおすすめします。
もちろん、他のチャート足の形状を使っても問題ありません。
高値同士又は安値同士を直線で結ぶ
表示されたチャートの高値又は安値を直線で結びます。
最も高いレートと2番目に高いレートを結びます。
トレンドが変化した付近あたりの高値を開始点とします。
安値の場合はこの逆です。
トレンドラインは、選択した時間の最高値又は最安値の動きを知ることが目的なので、「ヒゲ」と呼ばれるローソク本体から上下に伸びた線も含めて直線で結びます。

トレンドラインから分かること
トレンドラインを引いたチャートからは、以下のことが分かります。
上昇・下降傾向(トレンド)の方向
直線が右上に上がっているなら上昇トレンドと言えます。
レートの値上がりが続いている状態です。

逆に、右下に下がっているなら下降トレンドです。
レートの値下がりが続いている状態です。
トレンドの勢い
直線の角度が急ならば、勢いがあると判断します。
角度が急であるほどそのトレンドは短期間に終わりやすい傾向があります。
角度が急であるトレンドが転換したときは、転換後も急になりやすいです。
つまり、急上昇の場合は転換後は急降下になるということです。
通貨の買い時と売り時のヒントになる
トレンドが続いた場合、トレンドラインを「サポートライン」と「レジスタンスライン」と見なして、一定の範囲内で上昇又は下落するか予想できます。
【用語説明】
- サポートライン・・・レートの下落を支える目処となる基準線
- レジスタンスライン・・・レートが上昇する妨げの目処となる基準線

サポートラインを見ると、レートが下落しようとする時にサポートラインで跳ね返されています。
この傾向により安値ラインが予想できます。
レジスタンスラインでは、レートが上昇しようとする時に跳ね返されています。
同様に高値ラインが予想できます。
サポートライン付近で通貨を購入し、レジスタンスラインで売却すれば儲かりそうですね。
トレンドの転換点がわかる
レートがサポートラインを抜けると、抜けた地点からトレンドが転換したと予想できます。

図では上昇トレンドから下降トレンドに変換する場面です。
サポートラインを抜けた時点が下降トレンド開始のサインとなっています。
ただし、一旦サポートラインを抜けてもまた戻ってくるという「だまし」も意識しておく必要があります。
おわりに
トレンドラインはとてもシンプルで、必須の考え方です。
チャート分析はトレンドラインだけで十分と言う方もいます。
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