- 「スワップポイントがとても高い通貨ペアを探している」
- 「トルコリラ円(TRY/JPY)の動きの特徴を知ってトレードを上達させたい」
「トルコリラ円(TYR/JPY)」の特徴について知りたいですか。
当ページでは、「トルコリラの特徴」と「トルコリラ円の値動きの特徴」について記載しています。
トルコリラは、下落リスクの高さはありますがその代わりにスワップポイントがかなり高額です。
令和2年4月時点で、政策金利は9.75%と非常に高く、スワップポイントは1万通貨所有で一日に約25円程もらえます。
ただし、デメリットもかなり大きいためトレード判断には慎重な検討が必要です。
わかりやすくまとめましたので、最後まで読んでスキルアップにつなげましょう!
トルコリラ(TRY)の特徴
トルコリラの特徴は、リスクの高さに応じた非常に高いスワップポイントがもらえる通貨
「トルコリラ(TRY)」はトルコ共和国の通貨です。
トルコリラの特徴は、通貨下落のリスクが高いためにスワップポイントも高くなります。
気をつけたいリスクは、「政治リスク」「インフレリスク」「地政学リスク」の3つです。
政治リスクは、「2016年に一部の軍による軍事クーデターが発生した(国内情勢の不安定さ)」、「現在も続くトルコ国内のクルド人との武力抗争(テロ)」、「宗教を排除した政党と宗教主導の政党との対立」があります。
インフレリスクは、国内のインフレ率が近年でも10%を超えており、高いときには20%を超え、過去にはハイパーインフレーションもありました。
地政学リスクは、シリア情勢です。
スワップポイントの高さはこれらのリスクの裏返しと理解しておきましょう。
トルコリラはマイナー通貨のため流通量が少なく、非常に不安定な通貨です。
リスクのある通貨のため有事の際には売られやすく、暴落することがあります。
なお、他の通貨に比べてトルコリラに関するニュースは少なめですが、FX会社のマーケット情報などから最低限の情報は得られます。
- 「トルコリラ(TRY)」・・・第11位以下

トルコリラの政策金利の推移
トルコリラの価値に影響するものには、政策金利があります。
政策金利とは中央銀行が一般の銀行に貸し出す金利のことです。
一般的には、景気が悪いと政策金利は低く、景気が良いと景気の過熱感を抑えるために政策金利は高くなります。
現状よりも政策金利が上がれば通貨の価値も上昇し、逆に政策金利が下がれば通貨の価値は下落する傾向があります。
ただ、トルコ共和国はインフレ率が非常に高く、また、海外資金を調達するためにも政策金利を上げざるを得ない側面があります。
政策金利の変動幅の大きさから不安定な通貨とわかります。

FXのトルコリラ円(TRY/JPY)の値動きの特徴
次に、FXの通貨ペアである「トルコリラ円(TRY/JPY)」の値動きについてお話しします。
FXのトルコリラ円の特徴は、年々下落が続く通貨
トルコリラは世界シェア第11位以下、日本円は世界シェア第3位です。
南アフリカランド円を超えるスワップポイントがもらえるため、好まれる方もいます。
普段のレートの変動幅は小さく、下記の約20年間の過去チャートを見てもわかるように長期間の下落が続いています。
「政治リスク」「インフレリスク」「地政学リスク」は難しい問題であり、急に改善するものではないため、今後も下落傾向は続くと思われます。
高いリスクがあるため急落には注意が必要です。
また、レート表示は「円」、スプレッド単位は「銭」のため日本人には簡単に理解できます。
スプレッドは高いため、基本的にはスワップポイントを稼ぎながらの中長期トレードに向いています。
下落が続く通貨ペアのため、売買タイミングの難しさがあります。
以上から、FXトレードでは中級者から上級者向けの通貨ペアと言えるでしょう。
- 「トルコリラ円(TRY/JPY)」・・・第11位以下

トルコリラ円の過去チャート
2000年1月~2020年3月のトルコリラ円チャート(月足)です。

トルコリラ円(TRY/JPY)の特徴 (2000年1月~2020年3月) | |
---|---|
最高値 | 197.770(2000年2月) |
最安値 | 15.559(2018年8月) |
値動きの特徴 | 2000年2月の高値をピークに急激な下落相場が続いている。 |
トルコ共和国の主要な経済指標
重要度 (最大★3つ) | 経済指標 | 内容 |
---|---|---|
★★ | 製造業PMI | 購買担当者景気指数とも呼ばれる。企業の購買担当者に生産や雇用等のアンケート調査を行い景気の状況を判断する指標。50を上回ると景気拡大、50を下回ると景気悪化を示す。 |
★★ | 消費者物価指数 | 物価の動きを表す指標。指標が高いと景気が良いと判断される。景況感やインフレ率、消費の動向などの判断材料になる。 |
★★ | 経常収支 | 海外との取引等における国の収支を表す指標。「貿易収支」「サービス収支」「第一次所得収支」「第二次所得収支」からなる。 |
★★ | トルコ中銀政策金利 | トルコ中央銀行による政策金利や金融政策の発表。トルコでは政策金利の高さは、インフレ率や経済リスク等の高さにつながる。 |
★★ | 貿易収支 | 輸入と輸出の貿易の収支を表す指標。貿易収支が良いと経済状況も良いと判断される。 |
(参考サイト:GMOクリック証券)
トルコ共和国の概要
内容 | |
---|---|
面積 | 780,576平方キロメートル(日本の約2倍) |
人口 | 82,003,822人(2018年、トルコ国家統計庁) |
首都 | アンカラ |
言語 | トルコ語(公用語) |
宗教 | イスラム教(スンニ派、アレヴィー派)が大部分を占める。 その他ギリシャ正教徒、アルメニア正教徒、ユダヤ教徒等。 |
主要産業 | (輸出)自動車・部品(13.9%)、機械類(8.7%)、貴金属類(8.5%)、ニット衣類(6.2%) |
GDP | 7,841億ドル |
一人当たりGDP | 9,632ドル |
失業率 | 11.0% |
物価上昇率 | 20.3% |
(参考サイト:外務省)
まとめ:FXのトルコリラ円は、ハイリスク・ハイリターンという特徴がある
トルコリラ円の特徴を要約すると以下の3つです。
- スワップポイントが非常に高い
- 通貨下落のリスクが常にあり信用度は低い
- 長期に渡って今後も下落傾向が続くと思われる
スワップポイントが非常に高い代わりに、「政治リスク」「インフレリスク」「地政学リスク」の3つの主要なリスクがあります。
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