- 「スワップポイントが高くおすすめの通貨を探している」
- 「南アフリカランド円(ZAR/JPY)の動きの特徴を知ってトレードを上達させたい」
「南アフリカランド円(ZAR/JPY)」の特徴について知りたいですか。
当ページでは、「南アフリカランドの特徴」と「南アフリカランド円の値動きの特徴」について記載しています。
南アフリカランドの特徴と言えば、スワップポイントが非常に高いことです。
令和2年4月時点で、政策金利は5.25%と非常に高く、スワップポイントは10万通貨所有で一日に約130円程もらえます。
他の先進国通貨のスワップポイントと比べると、数倍から数十倍と圧倒的な高さです。
南アフリカランド円は私が得意な通貨ペアのため、トレード経験も含めて記載しました。
デメリットも考えたうえで、一度トレードを検討しても良いと思います。
わかりやすくまとめましたので、最後まで読んでスキルアップにつなげましょう!
南アフリカランド(ZAR)の特徴
南アフリカランドの特徴は、不安定だがスワップポイントが非常に高い通貨
「南アフリカランド(ZAR)」は南アフリカ共和国の通貨です。
「ランド」「南アランド」と省略することもあります。
南アフリカ共和国は金、ダイヤモンドなど鉱物資源を輸出しているため、南アフリカランドは資源国通貨になります。
南アフリカランドは有事の際には急落が大きく不安定ですが、高額なスワップポイントが貰える通貨です。
他の発展途上国と比べると自国に資源を持っている分だけ少しは安心感はありますが、失業率は27.0%(2018年:世銀)とかなり高く、経済的な不安要素も多いため通貨の信用度は低い状況です。
そのため有事の際には売られやすく世界的な取引量も少ないため、急落が起きやすくなります。
スワップポイントが高額なのはメリットですが、裏を返せば政策金利が高くて景気は良くないということを意味します。
なお、輸出・輸入ともに一番の貿易相手国は中国であるため、中国の景気に影響されやすいことに注意が必要です。
普段のテレビのニュースでは南アフリカランドに関する情報はほとんどありませんが、FX会社の提供するマーケット情報などから最低限の情報は得られます。
- 「南アフリカランド(ZAR)」・・・第11位以下

南アフリカランドの政策金利の推移
南アフリカランドの価値に影響するものには、政策金利があります。
政策金利とは中央銀行が一般の銀行に貸し出す金利のことです。
一般的には、景気が悪いと政策金利は低く、景気が良いと景気の過熱感を抑えるために政策金利は高くなります。
現状よりも政策金利が上がれば通貨の価値も上昇し、逆に政策金利が下がれば通貨の価値は下落する傾向があります。
ただ、南アフリカ共和国はインフレ率が高く、海外資金の調達のために政策金利を上げざるを得ない側面もあります。
失業率の高さや国家財政の赤字などから考えても、政策金利の高さは一方でリスクの大きさを示しています。

FXの南アフリカランド円(ZAR/JPY)の値動きの特徴
次に、FXの通貨ペアである「南アフリカランド円(ZAR/JPY)」の値動きについてお話しします。
FXの南アフリカランド円の特徴は、年々価値が下落する通貨
南アフリカランドは世界シェア第11位以下、日本円は世界シェア第3位です。
「資源国通貨」「高金利通貨」のため、スワップポイントを重視する日本人には人気の通貨ペアです。
平常時の値動きの幅は狭いのですが、経済的なニュースや出来事が起こると、リスクが高い通貨のため資金が他の通貨に逃げてしまい、レートが急落することがあります。
不安定な通貨ペアであり、ロスカット等には常に気をつける必要があります。
また、約20年間の過去チャートを見てもわかるように、長期の下落相場が続いています(下記参照)。
そもそも高金利通貨は下落する傾向があり、南アフリカ共和国は今後も経済状況や国の赤字はなかなか改善しないと思われるため、将来に渡って下落相場は続くと思われます。
南アフリカランド円を高値で買ってしまい、レートが下落するとおそらく元に戻らないと思われるため、購入タイミングには注意が必要です。
レート表示は「円」、スプレッド単位は「銭」のため日本人には簡単に理解できます。
スプレッドはかなり広く取引コストは高額なため、スワップポイントによる利益も計算しながら中長期トレードが向いています。
以上から、FXトレードでは中級者から上級者向けの通貨ペアと言えるでしょう。
- 「南アフリカランド円(ZAR/JPY)」・・・第11位以下

南アフリカランド円の過去チャート
2000年1月~2020年3月の南アフリカランド円チャート(月足)です。

南アフリカランド円(ZAR/JPY)の特徴 (2000年1月~2020年3月) | |
---|---|
最高値 | 19.750(2006年2月、2006年4月) |
最安値 | 5.936(2020年3月) |
値動きの特徴 | 2006年2月、2006年4月の高値をピークに下落相場が続いている。 |
南アフリカ共和国の主要な経済指標
重要度 (最大★3つ) | 経済指標 | 内容 |
---|---|---|
★★★ | 南アフリカ準備銀行(中央銀行)政策金利 | 中央銀行である南アフリカ準備銀行による政策金利の発表。FXでは直接スワップポイントに影響するため重視される。 |
★★ | 消費者物価指数(CPI) | 消費者が購入する段階での商品の価格変動を表す指標。指標が高いと景気が良いと判断される。景況感やインフレ率、消費の動向などの判断材料になる。 |
★★ | 貿易収支 | 輸入と輸出の貿易の収支を表す指標。貿易収支が良いと経済状況も良いと判断される。 |
(参考サイト:Yahoo!ファイナンス)
南アフリカ共和国の概要
内容 | |
---|---|
面積 | 122万平方キロメートル(日本の約3.2倍) |
人口 | 5,778万人(2018年:世銀) |
首都 | プレトリア |
言語 | 英語、アフリカーンス語、バンツー諸語(ズールー語、ソト語ほか)の合計11が公用語 |
宗教 | キリスト教(人口の約80%)、ヒンズー教、イスラム教等 |
主要産業 | (農)畜業、メイズ、サトウキビ、大豆、柑橘類、その他の野菜・果物類、ジャガイモ、小麦、羊毛、皮革類 (鉱)金、プラチナ、鉄鉱石、石炭、銅、クロム、マンガン、ニッケル、ダイヤモンド、バナジウム、チタン (工)食品、製鉄、化学、繊維、自動車 |
GDP | 3,663億米ドル(2018年:世銀) |
一人当たりGDP | 6,377ドル(名目、2018年) |
失業率 | 27.0%(2018年:世銀) |
主要貿易品目 | (輸出)金、希金属、鉱物製品、化学製品、食料品類、繊維製品機械製品、自動車類 |
主要貿易相手国 | (輸出)中国、米国、ドイツ、日本、インド、ボツワナ(2017年:JETRO) |
(参考サイト:外務省)
まとめ:FXの南アフリカランド円は、下落は続くがスワップポイントは高い特徴がある
南アフリカランド円の特徴を要約すると以下の3つです。
- スワップポイントが非常に高い
- 信用度の低さと流通量の少なさから急落することがある
- 長期に渡って今後も下落が続くと思われる
南アフリカランド円はリスク管理や購入するタイミングの難しさはありますが、高いスワップポイントによりレート下落による損失を補えることはメリットでしょう。
「スワップポイント+為替差益」で2重の利益になることもあるため、興味があればチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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